幽体離脱という言葉は誰しもが聞いたことはあると思います。しかし、本当に体験した方はどれくらいいるのでしょうか。実は、私は過去に一度だけ、身をもって体験したのです。
それは私が中学2年生の時でした。当時私には自分の部屋がまだなく、親と3人で就寝していました。何故か、両親は2段ベッドで、私は下に布団を敷いて、寝ているというスタイルでした。
その日は特に変わった一日と言う訳でもなく、いつも通りの時間、スタイルで寝床に入りました。
不思議な出来事はおそらく夜、11時から2時くらいの間だった気がします。その時は夢は全く見ていない状態で、体が動かない状態で目が覚めたのは覚えています。
私は時折、金縛りに合うことがありました。ここ最近はめっきり合わなくなりましたが、30代前半までは非常に多かったように感じます。
中学生の当時はまだ金縛りという事自体、とても怖いものでした。目を開いたら何かが絶対にいそうな気がしました。
その夜も金縛りで目が覚めたのですが、気が付いた時には目も開けており、キョロキョロと目だけを動かしても、怖いものは映り込みませんでした。
しかし、本当に恐怖なのは、これからだったのです。
自分が起き上がろうとしますが、金縛りで全く体が動かない状態です。
しかし、強引に起き上がろうとしたどうかまでは覚えていませんが、スルッと自分の体から、自分が抜け出して、起き上がってしまったのです。
このまま自分の体に戻れないと思った私は、「助けてっ！！！」と叫びました。
自分が下にいるのを確認して、私は叫んで、助けを求めたところまでははっきりと覚えているのです。しかし、翌日、両親に聞いても何も知らないとのことでした。
あまりの出来事に、その日に学校に行くなり、前の席の友達に一生懸命に、その事を話ました。しかし、「そんな事ある訳ないだろ？」と全く相手にしてさえもらえませんでした。
今でもその一度きりの体験が、あまりにも衝撃的すぎて、覚えているくらいですので、現在の自分視点から思い出しても、あれは本当の幽体離脱だったのではと感じています。
以上となりますが、私の幽体離脱はその一度きりで、体験方法までは再現できていませんが、参考となれば幸いです。
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